心に残る診察室風景
2021年8月4日
私がまだ小児科医になって2年目か3年目のころ、
大学病院の関連病院に臨時で外来診療のお手伝いに行ったことがありました。
私は午後からの担当だったので、お昼過ぎごろに到着したのですが、
診察室に入ると、常勤の先生が小学校2,3年生くらいの男の子と話をしていました。
(まだ診察中なのかな?)と、静かに隣の診察室で待っていましたが、何やらずっと話し込み、
時に盛り上がっている様子…
看護師さんに話を聞くと、近所のかかりつけの子で、今日はカードゲームをしに来たと…
(遊びに来ただけなんだ!!)
その時私は衝撃を受けましたが、それと同時にその先生とお子さんの心の距離の近さをうらやましく
思ったものです。
診察だけに終わらない診察室の使い方。
子供たちが学校帰り(寄り道はいけませんが…あくまで理想です)に、その日に作った工作や、
採った虫(ちょっと怖いですが)を見せびらかしに来てくれる、それくらい近い距離にあるクリニックに
したいと常々思っています。