水いぼについて
≪水いぼって?≫
水いぼの正式名称は「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」といいます。
ポックスウイルスによって起こる皮膚の感染症で、主に乳幼児から小学校低学年のお子さんの約5~10%
にみられます。中央が少しくぼんだ、光沢のあるブツブツです。ブツブツの大きさは個人差があり、小さな
粟粒のようなブツブツが広がるお子さんもいれば、米粒くらいの大きさのおできがポツンポツンとあらわれ
るお子さんもいます。痛みを伴うことはほとんどなく、時にかゆみを伴います。
皮膚同士の接触や、タオル・ビート板などを介して感染します。乾燥肌やアトピー性皮膚炎があるお子さ
んでは、皮膚のバリア機能が低下しているため感染しやすく、かいてしまうことで広がりやすくなります。
またアトピーなどがなくても、かいてしまったところからとびひになってしまうこともあります。
水いぼは免疫がつくと自然に治る病気ですが自然治癒までには半年~2年程度かかることがあり、その間
に数が増えたり、兄弟姉妹へうつったりすることがあります。夏になると特に、プールや水遊びが始まるた
め、対処法に関してご相談が増える病気です。
≪水いぼの治療≫
① 経過観察
皮膚の免疫によって自然に消えるのを待ちます。小児科の多くは、何もせず様子を見ることが多いかもし
れません。ただし治るまでに時間がかかるため、その間に水いぼの数が増えたり、他の人に移してしまう可
能性があります。
経過観察する際には、保湿と掻き壊し予防が大切です。
②摘除(ピンセットで取る)
処置をする1時間くらい前に表面麻酔のテープを患部に貼り、専用のピンセットで1つずつ取り除きます。
従来皮膚科で行われてきた処置です。直接ウィルスを取り除くので即効性が高く短期間での治療が可能な
のがメリットです。いぼの数が少ない場合、効果的ですが、いぼの数が多く取り残しがある場合は、再発し
ますし、麻酔のテープにより痛みが完全になくなるわけではありません。
現在、当院では行っておりません。
③ ヨクイニン内服
ハトムギ由来の漢方薬で、体の中から治す方法です。ヨクイニンには皮膚のウィルスに対する免疫力を
高める効果があるとされており、水いぼを時間をかけて徐々に小さくする目的で使用されます。副作用が
ほぼなく、「麦茶味のラムネ」といった感じで、お子さんたちは比較的抵抗なくポリポリ内服してくれます
ので、使いやすいお薬ですが、効果には個人差が大きく、補助的に使われることが多いです。
④ ワイキャンス
最近、新しい水いぼ治療として登場したのが「ワイキャンス」です。
ワイキャンスはカンタリジンという成分を含む外用薬で、水いぼに塗布することで病変部にあえて浅い
水ぶくれを作り水いぼの除去を促します。病院で医師が水いぼ一つ一つに塗布し、その後一定時間経過した
後にご家庭で洗い流します。だんだんと水いぼの数は減りますが、3週間に1回のペースで通院が必要です。
ワイキャンスで水いぼの個数をある程度減らして、残りをピンセットで摘除という方法もあります。
現在、当院では行っておりません 。
⑤ m-BFクリーム
m-BFクリームは、銀イオンを配合した外用クリームで、水いぼに対する抗ウイルス作用が期待されてい
ます。詳細は後述いたします。
当院でも取り扱いを始めました。
≪水いぼの塗り薬「m-BFクリーム」≫

m-BFクリームの特徴
m-BFクリームは、抗ウィルス作用のある銀イオンと、高い保湿力を持つサクランという2つの成分で、
水いぼの自然治癒をサポートする塗り薬です。
最大の特徴は、痛みがなく、「塗るだけ」で治療できることです。
ピンセットでとるのは怖い。自然軽快を待つよりも少しでも水いぼの数を減らしたい、とお考えのご家
庭におすすめです。
通常は1日2回、患部とその周囲に広めに塗布します。ご家庭で継続できるため、頻回の通院が不要です。
どれくらいで治る?
個人差はありますが、1~2か月程度で効果がではじめることが多いとされています。水いぼの周りが少し
赤くなりはじめ、さらに1∼2か月で縮小・消退していきます。
副作用は?
塗り始めてから一時的に赤みが出ることがありますが、これは治癒過程でみられる反応です。
時に、かゆみや軽い腫れなどが起こることがありますが、大きな副作用はまれです。
症状が強い場合は使用を中止し、医師へご相談ください。
M-BFクリームは市販はされていない、医療機関専売の専用クリームです。
当院では診察後にご案内しています。
保険適応外(自費)で、1本 税込2,200円(15g)となっております。
必要な本数は、水いぼの範囲・数によって異なりますが、手のひら1枚分の範囲であれば、1本で
3週間から4週間程度はもちます。
ご興味がある方はお気軽にご相談ください。
